北海道の鉄道の「危機」と未来――国鉄改革の評価と課題――(Special conference of Railway History Society of Japan)

鉄道史学会第37回全国大会 特別講演
『北海道の鉄道の「危機」と未来――国鉄改革の評価と課題――』

日 時:2019年9月21日(土)14:40~16:10(開場は14:30)

場 所:釧路公立大学 大講義室1
(北海道釧路市芦野4丁目1番1号)

講 師:石井幸孝氏(九州旅客鉄道株式会社初代代表取締役社長)

主要著作
『蒸気機関車』(中公新書、1971年)、『キハ82物語――「はつかり」で始まったディーゼル特急半世紀の物語(JTBキャンブックス、2005年)』、『九州特急物語―創業からJR九州までの120年』(同、2007年)ほか多数。

ご案内:

9月21日(土)、22日(日)に、釧路公立大学で、鉄道史学会第37回全国大会が開催されます。21日(土)は、個人発表、22日(日)に共通論題報告を行います。21日(土)午後からは、特別講演も開催いたします。
石井氏は、今年の7月23日(北海道経済同友会ほか主催)、8月2日(北海道運輸交通研究センターほか主催)に札幌で御講演をおこなっていますが、主旨はいたって明快です。①そもそも鉄道というのは、巨大な装置産業でありコストがかかること、②JR北海道の経営危機は、構造的な問題であり、鉄道業の利益は、沿線の人口密度に左右されるものであること、③国鉄分割民営化後の3島会社には、経営安定基金が設けられたが、金利が下がったことから運用益が減少したため、本来JR北海道にいくはずの資金が5000億円ほど足りていないこと(したがって、多分、設備投資が不足しているはず)、④その穴埋めのためには、現在JR各社が支払っている税金総額3000億円のうち、1割程度をJR北海道に補てんすること、国土交通省だけではなく財務省との協議も必要であること、⑤北海道は、国境を接し、また、日本の食糧供給地としても重要な地位をもっているのであり、鉄道維持にむけての国の政策が問われていること、⑥現在、黒字の東海道新幹線なども、将来的にはリニア、北陸新幹線の大阪延長によって3本の新幹線が運行することになり、コストがかさむようになるので、新幹線による物流を考えなくてはならないこと、⑦そのためには、一同が会して議論する「土俵」と、議論を主導する「行司」が必要であること、などを主張されています。
石井氏は、国鉄勤務後半の15年間、本社の車両計画部門の幹部として、新製車両の製造計画などの責任者としての経歴もおもちです。毎年、北海道へスキーにこられるほど、北海道が大好きという思いもお持ちです。
長い国鉄勤務時代、および、JR九州初代社長としてのキャリアを通して、鉄道を知り尽くしている石井氏が、釧路で、どのような話題を提供してくださるのか、ご都合がつきますようでしたら、ぜひ石井氏の御講演にご出席くださるようお願い申し上げます。

鉄道史学会第37回大会実行委員長・鉄道史学会会長
釧路公立大学 教授 宮下弘美

*当日、石井氏の最新刊『人口減少と鉄道』(朝日新書、2018年)を販売できるように準備中

 

鉄道史学会第37回全国大会について詳細は<こちら>

連絡先:
鉄道史学会事務局 E-mail: tetsudoshigakkai(at)nikkeihyo.co.jp
鉄道史学会学会長・第37回大会実行委員長 宮下弘美(釧路公立大学) E-mail: hiromi(at)kushiro-pu.ac.jp

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